日本はその地形、地質、気候などの諸条件により自然災害の発生リスクが高く、地震に限らず台風や大雨などによる被害、土砂災害などの被害が各地で発生しており、その数も被害規模も年々増大しています。
また30年以内に「首都直下型地震」「南海トラフ地震」が発生する確率は70~80%とされています。にもかかわらず未だ個人や自治体の災害対策は不十分との報道がなされています(※2022年5月全国各紙記載)。
関東大震災から100年を迎える今年は、自然災害に対する備えについて改めて考えなおす機会になることでしょう。
9月1日は国民の一人ひとりが災害などへの認識を深め、防災に対しての意識をしようということから「防災の日」とされております。
そこで今回、備蓄型組立個室トイレ『ほぼ紙トイレ』(https://www.kawahara-giken.com/products/paper-toilet/)を製造・販売する株式会社カワハラ技研は、全国の20代~60代の男女1,000名を対象に「災害の備えとトイレ」に関する調査を実施しました。
災害への意識
災害大国といわれる日本で暮らす上では、常に災害への意識や対策を念頭に置いておく必要がありますが、実際はどれほどが災害に対して意識をしているのでしょうか?
まず初めに、「日ごろから「自分事として」自然災害を意識していますか?」と聞いてみました。
『常に意識している(20.6%)』『災害が起こること意識する(52.9%)』となりました。
常に意識をしている人は5人に1人で、災害が起こると意識をする人は約半数でした。
一方、自然災害に対して『意識をしていない(26.5%)』と約4人に1人は意識していない結果となりました。
日ごろから自然災害に対して意識をしている人はまだまだ多くないことが分かりました。
災害に対しての備えについて
次に、「災害に対して備えているものは何ですか?(あてはまるものすべて)」と聞いてみました。
最も多かったのが『防災用品の備蓄(食料品・飲料)(41.9%)』でした。
そして『ハザードマップ(自然災害による被害予測とその被害範囲や危険度を地図にまとめたもの)入手(36.4%)』『防災用品の備蓄(食料品・飲料以外)(31.6%)』と続きました。
『何も備えていない(31.0%)』と約3割の人が、特に何も備えをしていないことが分かりました
先程の回答で『防災用品の備蓄(食料品・飲料以外)』と回答をした人に、「防災用品の中に「災害用トイレ」はありますか?」と聞いたところ、『ある(49.0%)』『ない(51.0%)』と約半数の人が、「災害用トイレ」の用意をしていないことが分かりました。
「災害用トイレとして備えているものはどれですか?」と聞いたところ、最も多かったのは『携帯トイレ(74.9%)』でした。
続いて多かったのは『簡易トイレ(54.3%)』そして『仮設トイレ(組立型)(7.4%)』『仮設トイレ(完成型)(6.3%)』『マンホールトイレ(3.4%)』と続きました。
災害用トイレとして備えられているのは、『携帯トイレ』『簡易トイレ』の2つであることが分かりました。
被災現場での‘‘トイレ‘‘の重要性!
ここからは、被災経験のある人255人と、被災経験のない人881人に分けて調査いたしました。
まずは、「大規模災害が起こった場合、トイレが使用できなくなる(使用してはいけない)ことを知っていますか?」と聞いたところ、被災経験がある人は『知っている(80.0%)』『知らない(20.0%)』と、トイレが使用できなくなることを知っている人が多い結果となりました。
また、被災経験のない人も『知っている(68.3%)』『知らない(31.7%)』と、被災経験がある人より1割ほどは少ないですが、トイレを使用してはいけないことを知っている人が多い結果となりました。
次は、「道路交通網の断絶により、トイレ含め支援物資が被災地にすぐに届かないことを知っていますか?」と聞いたところ、被災経験がある人は『知っている(85.9%)』『知らない(14.1%)』と、実際の現地の状況が分かる故、知っている人が圧倒的に多い結果でした。
また、被災経験のない人も『知っている(74.3%)』『知らない(25.7%)』と、物資がすぐに現地に届かないことを知っている人が多い結果となりました。
被災の経験の有無に関係なく、トイレが使えないことや支援物資が届かないなどの災害時の問題を知っている人が多いことが分かりました。
災害時のライフラインについて
災害の現場では、電気などは数日で復旧することもありますが、上下水道やガスの復旧は電気に比べ非常に時間がかかると言われています。
そこで、「災害時に復旧が最も遅いとされているライフラインは何だと思いますか?」と聞いたところ『水道(36.5%)』が3人に1人以上で最も多く、それ以降は『電気(25.8%)』『下水道(22.1%)』『ガス(15.6%)』と続きました。
災害による死亡原因は、災害関連死の方が多い!?
災害による死亡原因は、災害による直接死だけではありません。
災害によるけがや避難所生活の負担による疾病での死亡の事をさす「災害関連死」が災害の直接死よりも3倍ほど多いとされております(※復興庁データより参照)
そこで、「災害による直接死よりも災害関連死が3倍であることを知っていますか?」と聞いてみました。
被災経験がない人は『知らない(72.2%)』と約4人に3人が災害関連死に対しての脅威を認識していない人がいることが分かりました。
災害時のトイレ問題について
最後に被災経験のある人たちに、「災害時のトイレにおいて、絶対に欠かせない条件は何ですか?(あてはまるものすべて)」と聞きました。
被災経験のある人のリアルな要望として最も多かったのは『すぐに使用できる(80.0%)』と圧倒的に多く、次いで『個室である(61.3%)』が半数を超える結果でした。
その他、『防臭対策(悪臭軽減)(37.8%)』『照明がついている(34.7%)』『男女別で使用できる(33.8%)』『防犯ブザーがついている(32.4%)』『室外で使用できる(32.0%)』と続きました。
普段のトイレで当たり前のことが、災害時ではとても重要になってくることが分かります。
【まとめ】いざという時のために、日頃から対策を考えておきましょう
今回の調査で、自然災害が多く発生する日本での、災害に対しての意識やその対策・要望が分かりました。
大規模災害時は、交通網の断絶やライフラインの機能停止など、復旧するまでに長い時間を要するため、1日1日を乗り越えていくこと自体が非常に困難となります。
物資が不足する中でも、ある程度の日数を過ごせるよう、日頃から飲料水や食料を備蓄しておくことはもちろんですが、特に重要な備蓄品の一つは「トイレ」です。
「災害時のトイレ問題」に対して備えが出来ている人はまだまだ少ないことが分かりました。
災害現場では、既存のトイレの利用ができないことや、トイレを含めた支援物資がすぐに届かないことを認識している人は7割以上いるにも関わらず、災害用トイレを備蓄している人が2割にも満たないのは、「災害時のトイレ問題」について見直す必要があると言えるでしょう。
「災害時に復旧するライフライン」は、電気→水道→下水道→ガス、という順なのですが、知らない人が多いことが分かりました。
電気は比較的復旧が早いですが、上下水道は設備が地下に埋設されているため、復旧には時間を要します。
排泄は我慢できませんので、ライフラインが使用出来なくても使える災害用トイレの備蓄が必需であることを認識しておきましょう。
また「災害関連死」は、健康管理と衛生維持の点から「トイレ」にも関連します。
災害時は、汚い、臭い等の理由からトイレに行くことをためらい、飲食を控えたり、排泄を我慢したりすることで病気になってしまうことが多いのです。
出来るだけ平常時に近い環境でストレスにならずに安心して使用できる災害用トイレが求められます。
災害用トイレで重要視されているポイントは「すぐに利用ができる」や「個室である」だということが分かりました。
それ以外にも、防臭対策や照明があることなど、被災をした経験がある人でないとなかなかわからないようなポイントがありました。
「災害用トイレ」の備蓄をしていない方、また既に備蓄しているという方も、被災経験者の意見を参考に、改めてトイレの重要性を認識して「災害用トイレ」の備蓄を考えてみてはいかがでしょうか?
災害時に最適な備蓄型・組立式・個室トイレ『ほぼ紙トイレ』
災害時に1番困った事。それが「トイレ」であるということをご存知でしょうか?
排泄に待った無し!災害時におけるトイレの確保は、避難者の心身の健康管理、そして避難場所の衛生対策上、重要な課題です。
『ほぼ紙トイレ』の備蓄は被災者の命を支えます。
「災害時のトイレにおいて、絶対に欠かせない条件」の上位7つの項目のうち、6つの条件を備えている災害用トイレが「ほぼ紙トイレ」です。
【災害時のトイレにおいて、絶対に欠かせない7つの条件】
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すぐに使用できる(80.0%)
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個室である(61.3%)
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防臭対策(悪臭軽減)(37.8%)
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照明がついている(34.7%)
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男女別で使用できる(33.8%)
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防犯ブザーがついている(32.4%)
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室外で使用できる(32.0%)
この回答は、実際に災害を経験された人でしかわからない事実(要望)であり、だからこそ災害時のトイレ対策として参考にしたい貴重な意見です。
ライフラインが全壊する規模の災害を想定した場合、発災直後からすぐ使用できるトイレは必需です。
「ほぼ紙トイレ」は工具不要で約20分で組み立てられ、完成後すぐ使用出来ます。
また、個室を六角柱にしたことで幼児や高齢者の介添者が共に入室できる広さを確保、さらにセンサー付照明、棚、ペーパーホルダーと充実した備品が常備されています。
衛生管理上評価される特長として、耐水紙製なので室外に設置(外気換気)できること、バイオ製剤による菌の繁殖を防止(=悪臭軽減)できること、そして最終的に可燃ゴミとして焼却できることが挙げられます。
備蓄時はボックスとタンクに分かれています。組立完成品1台で約1,600回(※算定基準有)使用可能です。
ライフライン復旧までの期間と使用人数等の想定により必要台数を算出し備蓄することが出来ます。
男女別の使用はもちろん、設置場所も自在です。
このように「ほぼ紙トイレ」はライフライン復旧の目安とされる期間を単体で凌ぐことができます。
「排泄」は人間の生理現象です。いかなる状況下でも止めることはできません。
日本のトイレは世界一の快適性を備えているといっても過言ではないでしょう。
このようなトイレ環境で排泄できることが当たり前の私たちだからこそ、災害時を想定し、排泄を意識し、災害用トイレを備蓄し、災害時に対応できるトイレ環境を確保して心身を守りましょう。
ほぼ紙トイレ:https://www.kawahara-giken.com/products/paper-toilet/
株式会社カワハラ技研:https://www.kawahara-giken.com/
ほぼ紙トイレの特徴
ほぼ紙トイレとSDGs
■安全なトイレ
→インフラ設備の無い環境でも使用できるので 災害時はもちろん野外での排泄をなくすために役立ちます
→衛生面、防犯面も考慮されているので安心して使用できます 特に女性や子供に優しいトイレです
■トイレ回避による二次災害を無くすため、災害時に適応する安心・安全なトイレを製造しています
■災害用トイレ備蓄の重要性の啓発に努めています
■災害に対するレジリエンス
→インフラ設備不要で使用可能です
■再生紙を使用しています
■廃棄物の発生軽減になります
→排泄物を400ℓというタンクに一括貯留することで廃棄物の軽減につながります(使用済便袋のように数量が発生しません)
→焼却処分できるので 廃棄物の軽減につながります
→バイオ製剤により分解された排泄物は 堆肥として土壌に戻して再利用できます(私有地所有者許可)
今回実施をした「災害の備えとトイレ」に関する調査概要
【調査期間】2023年8月4日〜2023年8月7日
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】1,136名
【調査対象】全国の20代~60代の男女
【モニター提供元】Find Wow